2023年 3月 開催案内
2023年3月18日の開催案内です。
・CUD 友の会(14時00分 − 16時00分)
3月のテーマは、正しい色って何だろう?です。
アイキャッチの画像は、AIに描いてもらった虹の絵です。虹の色の数は国によって異なるそうです。日本では、大抵の場合は、7色だといわれるようですが、アメリカでは6色、インドネシアでは4色だといわれることが多いそうです。
さて、正しい色とはどういった意味でしょうか?「りんごの色は赤」という文章は、身の回りにあるものの中で赤いものの代表がりんごであるという前提条件の上に成り立っているように観察されます。前提条件は、暗黙の了解と言い換えても良いでしょう。世の中の「色の名前」は、多数決により決められているように思われます。
小学校などで教師は、児童へ交通ルールを説明する際に、「横断歩道では信号機が赤の時には止まる」と説明することが多いでしょう。これは、横断歩道に設置されている歩行者用の信号機(進むと止まるの2種類がある信号機)では、赤では止まれを意味していることを説明しています。後日、教師が児童に対し、りんご(一般的な説明で用いられる食べ頃のりんご)のイラストを示し、この色は信号機の止まれを意味する赤と同じものだと説明したとします。これは、止まれを意味する色(赤)と食べ頃のりんごの色(赤)が同じ系統であることが理解できる(同様に認識される)ことを前提にした説明だということを教師が理解しているかが重要です。
ところで、横断歩道にある歩行者用の信号機の中で赤は止まれを意味するという説明の後に、青は進め(横断して良い)だと説明されたとします。では、歩行者用信号で進め(横断して良い)を示す色は何色でしょうか?一般には青信号と呼ばれています。しかし、実際の色の見え方は緑と答える人が多いのではないでしょうか。これには諸説あり、例えば、大阪府警のホームページを参照すると赤、青、黄の色の三原色に対比させることで理解を促すためで、現在では、実際に青色の灯火(青色のライト)が設置されるようになっていると記載されています。
つまり、色の名前にはその国の文化、慣習が大いに関係しているものと推測できます。
これは、習慣が異なれば同じ色に別の名前が充てられる可能性を説明しています。例えば、文化の異なるAとBという2つの国では、同じ色に対して別の名前を充てているということです。単純な例では、RGB(R=255,G=0,B=0)を、日本では「赤」と呼び「アメリカ」ではRedと呼びます。これを拡大解釈すれば、色覚の多様性について、CUDOの提唱するC、P、D、T、の4つのグループに大別可能であるとするならば、RGB(R=255,G=0,B=0)の示す色を、Cの国、Pの国、Dの国、Tの国の4つの国で別々の名前がつけられてもおかしくないことを示唆していると考えられます。
アメリカに旅行に行った日本人がアメリカ人の前で、RGB(R=255,G=0,B=0)を赤と呼ぶとき、色を間違えた(誤り)だと言えるでしょうか?
上記の内容を踏まえて、正しい色、誤った色(色を間違える)とはどういうことか、参加者の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
・参加申し込み
参加ご希望の方は、以下の参加登録からフォームへアクセスしていただき、申し込みをお願いします。