2025年8月 開催報告

・ご挨拶
2025年8月23日、第97回 CUD 友の会が開催されました。
参加いただいた皆様、ありがとうございました!

・自己紹介(これを書いている人)
CUDO 個人賛助会員の たのすけ です。色覚型は、Da(D弱、2型3色覚)です。
CUD 友の会では、毎回の内容の打ち合わせの準備、進行用スライドのマスタ作成などを行なっています。
時々、司会進行などで表に出てきます。

・内容
 2025年8月のカタリバは、夏休みスペシャル!新版 「色のふしぎ」と不思議な社会 記念交流会 でした。
参加者が約30名という最大規模の人数をお迎えして、2時間の交流会も盛況となりました。
講演いただいた川端さん、そして、参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

 新版 色のふしぎと「不思議」な社会 の内容を軸に幅広い内容を俯瞰するダイナミックな講演でした。
次の3つの柱を軸にお話が進んでいきました。
1)色覚観を組み替える
2)CUDなどの普及により日常生活での困りごとを減らす
3)色覚検査を再設計する

1)色覚観を組み替える
 このパートでのもっとも重要な事項は、色覚の連続性だと思います。
従来の色覚検査(一般には石原式による)での検査結果が正常となった人たちでも、その分布には幅があるということが改めて提示されています。アメリカで開発されたCADという検査の結果をみるとヒトの色覚の連続性が目に見える形で現れるそうです(関連記事:集英社連載)。
 温度(お湯)の例からすれば、人によってちょうど良い温度には違いがあり、ぬるめの温泉が好きな人もいれば激熱の温泉が好きな人もいるわけです。もう少し受動的な感覚では音をきく聴覚も人によって違いがあります。そういう意味でも色を感じる色覚にも人による違いがあるのも自然なことと思えますが、普段の生活のなかでは会社や学校で隣に座っているヒトが、「自分と違う色の見え方をしているかもしれない」ということに思いをはせる機会は、多くはないかもしれません。この本を読むことでそうした「色覚の多様性」を考えるきっかけになるはずです。

2)CUDなどの普及により日常生活での困りごとを減らす
 日常生活(学校や職場やお家や、公共機関、公共交通機関などの施設)というところがポイントのようです。
 まず、職業選択のなかでよく取り上げられるのは、電車の運転士と色覚の話題でしょう。少し前に、電車の運転士の免許について、色覚に関する事項が緩和されました(関連記事:国土交通省)。人手不足による影響もあるのでは?という見方もありますが、理由はさておき色覚についても緩和されたことに違いはありません。こうした社会の変化のなかで、色弱の当事者としてどう向き合うかは考えていく必要がありそうです。
 次に、日常生活のなかでは、焼き肉と色覚の話題があります。当会(CUD友の会)でも、色弱の当事者を含む多様な色覚のヒト(もちろん一般色覚のヒトもいました)が集まって、焼き肉研究会を行ったこともあります(関連記事:CUD友の会開催報告)。私も参加しました。結論からいえば、色弱のヒトでも焼き肉は焼けると思います。その会に参加して、「単に自分にあった焼き肉の焼き方を知らなかっただけ」なのだと気が付きました。そのように社会の側が色弱当事者にフィッテングしていくだけでなく、色弱の当事者の側からも社会へ歩み寄っていく工夫、努力のようなものが重要なのかもしれません。
 色のシミュレータ、色のアプリ(関連:浅田さんHP)といった技術(アプリ)も利用しながら、相互理解が図られるとよいかもれませんね。

3)色覚検査を再設計する
 小学校での色覚検査のあり方も昭和の時代から変わりつつあります(関連記事:文科省通知)。そのようななかで、色覚の検査を行うことはどういうことなのか?(検査の意義)を改めて問い直すことが重要のようです。
 単に異常、正常を判定(スクリーニング)するための石原式ではなく、別の方法(よりその人の人生にとってプラスになるような方法、結果の伝え方を含めた検査の環境)などの導入が重要なのかもしれないと思います。
 色覚検査の時期については、ある程度の成長のあと自身の進路を選択するころがよいのでは?というお話がありました。それより前の検査では、混乱をもたらすだけの恐れがあるようです。このあたりも検査の方法と目的を、より検査をするヒト自身にメリットがあるように変わっていく必要があると感じました。

 最後に、改めてこの 新版 「色のふしぎ」と不思議な社会 は、これからの社会のなかで、色弱の当事者と社会そのものがどのように関わっていけばよいかを考える一筋の指標になるように思います。
 ぜひ、学校、ご家庭、会社などで広く話題に出して、みんなで考えてもらえると嬉しいです。

 さらに、みなさんがお話した結果を、CUD友の会のなかで紹介してもらえれば、この場を守っているひとりとしても何よりも代えがたい喜びになると思います。


参加者の皆さんから共有いただいた関連するURLを一覧にしました。参考にしてみてください。

関連URL一覧
番号URL概要
1https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480440464/新版 「色のふしぎ」と不思議な社会
2https://gakugei.shueisha.co.jp/mori/serial/iroiro/001.html集英社 学芸の森
いろいろな人のいろいろな色
色覚多様性をめぐって
3https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385422いろ・いろ 色覚と進化のひみつ
4https://design.digital.go.jp/foundations/color/accessibility/デジタル庁
カラーアクセシビリティ
5https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1410905193臨床眼科 51巻1号 (1997年1月発行)
連載 今月の話題
色覚異常者の色誤認と職業適性


・CUD×AIのグループについて(告知)
Facebook内でプライベート(非公開)のグループ(CUD×AI)を立ち上げました。
CUDとAIについて、色々と情報交換したり、おしゃべりしたりする場になれば良いと考えています。
まだ走り始めたばかりなので、徐々に動き始めると思います。
FBのアカウントが必要になってしまいますが、お気軽に参加、発言いただければ幸いです。

・次回予告
2025年9月27日(土)14時からの予定です。いつも通り connpass で募集予定です。
開催日は、別日の土曜日に変更される可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
https://cud-frinds.connpass.com/

色弱の当事者へ尋ねてみたいこと、CUDに関することなど、話題提供をお願いします!
ぜひ、日頃の生活の中でアンテナを張っていただき、次回の友の会でお話してもらえたら嬉しいです。

・アンケートのお願い
参加された方には、ぜひ、参加者アンケートのご協力をお願いします。

以上です。