2024年6月 開催報告
・ご挨拶
2024年6月15日、第81回 CUD 友の会がハイブリッド(対面+ZOOM)にて開催されました。
今回は、交流会ということでテーマは設けず、参加者の皆さんからの質問にお答えする形で進めました。
参加いただいた皆様、ありがとうございました!
・自己紹介(これを書いている人)
CUDO 個人賛助会員の tana です。色覚型は、Da(D弱、2型3色覚)です。
CUD 友の会では、毎回の内容の打ち合わせの準備、進行用スライドのマスタ作成などを行なっています。
時々、司会進行などで表に出てきます。
・内容
参加者の皆さんからの質問に答える形でのフリーディスカッションを行いました。議論を通じて、色覚の多様性、CUD について理解を深めあうことができました。
大学で、色覚のついて調査、研究を行っているという大学生さんからの質問を皮切りに、学校生活のなかでの色にまつわる困りごとなどを共有しました。
見分けにくいチョークの色
特に赤、青といった色のチョークが見にくかった。
⇒ 現在は、CUD対応チョークがある
白のチョークだけを使った研究授業なども良いのでは?というアイデアもありました。
使える色を制限することで、CUDの考え方を用いた授業ができるようになる可能性がある
(アンダーラインを使う、文字の大きさ、形など)
理科の実験
リトマス試験紙をはじめとした色の変化で現象を把握する系の実験で苦労した
⇒ リトマス試験紙は、メーカによって見えにくさ(見分けやすさ)が異なる
房具、教材
CUD対応の蛍光ペン、付箋などがあるか?
⇒ CUD対応の蛍光ペンは、まだ発売されていない(研究開発は、行われているらしい)
パステルカラーの付箋の場合は、色の見分けが難しい(右上に色の名前
美術(図工)の時間
写生会などで、周囲の子と違う色使いで塗る可能性がある
⇒ 先生が、その子の味方になってあげられるように(幼稚園、保育園もおなじ)
先生に、色覚、CUD について知っていてほしい
義務教育のなかで、年齢に応じた説明をする機会があってもよいのでは?
MS office の配色の見分けにくさ
Excel のグラフなど初期設定のままだと厳しい
CUDO のホームページに、office 対応のカラーパレットが紹介されている
関連書籍の紹介
色弱の子どもがわかる本、いろ・いろ 色覚と進化のひみつ、などの関連書籍の紹介
ほかの話題として、
・病院での困りごと
⇒ 入院着のサイズが色で分けられていた
薬の説明を、薬(が入っているパッケージ)の色で説明された
・C型(一般色覚)の人は、赤過敏症といえるかもしれない
⇒ 赤は、C型の人には目立つが、そうでない人には目立つ色ではない
・お話を聴いての感想
今回、最も印象に残ったことは、小学校の先生、保育園(幼稚園)の先生を志望する若い参加者がいたことです。世代によって色覚(色弱)への捉え方、考え方も違っているかもしれません。もちろん、世代に依存しない普遍的なものもあるでしょう。反面、世代による違い、若い世代による認識などは、今、その時を生きている当事者の皆さんのお話、体験談を通してのみ、知ることができることです。若い世代の参加者を、心よりお待ちしております。
・アンケートのお願い
参加された方には、ぜひ、参加者アンケートのご協力をお願いします。
以上です。